本日で今年のお勤めは終了。
要するに年末年始は9連休ということで。
そんな日は、仕事にならないので朝から事務所の皆で大掃除と席替えを実行。
席替えといっても業務の一貫なのである。
早速、ドタバタと準備に取り掛かった。
席替え隊長にHくんを任命。
パソコンのCADソフトを駆使して机などの寸法出しをして、
動線なども考慮して最適な位置を決定する。
席替え体調の指示を仰ぎながら出来上がったレイアウト図面を基に、
移動する順番などを決め、皆が動き出す。
机を移動する人、床下のコンセントやLANケーブルを配線する人、
カーペットに掃除機を掛けまくる掃除機隊長、自分。
ところが、数分後、掃除マシンが・・・。
ゴミパックが満杯だ。
普段あまりにも掃除しないから埃を吸いすぎた掃除機が過熱してしまい
動かなくなってしまった。
過負荷運転でモーターが熱を持ち、内部の保護装置が働いてしまったのだ。
何事も働き過ぎ、働かせ過ぎは良くないのだ。
掃除機隊長は、あえなく除隊した。
床下配線隊長のKくんが、床下のケーブルを移動するのに苦労している
ようなので手伝うことにした。
床下が暗くて送り先が見えないので、マグライト貸してもらう。
「この明かりを目指して、ケーブルを送ってくれ」
「見えましたぁ~」
「OK、OK、」
「よーし、これで完璧!床パネルを閉めよう」
「ハイ!」
5分後
「あの~。マグライト知りません?」
「あれ!確かこの辺に・・・」
「あっ!もしかして・・・」
Kくんがさっき自分が閉めた床パネルをもう一度開ける。
案の定、床下でマグライトが寂しくあさっての方向に光を放っていた。
「ごめん、ごめん」
配線隊長助手も除隊だ。
ジャバーン!
向こうでは、水が入ったバケツをぶちまけて大騒ぎしている。
バケツ隊長が右往左往している。
やれやれ。
そして、昼前に何とか席替えが完了した。
自分も隣のK君の席と入れ替わった。
1メートルではあるが移動すると視野が違うような感じがする。
これで年明けは、清々しく仕事が出来るな。いいぞ。
昼になったのでひとまず昼メシを食べに食堂に行く。
食堂から戻ると各自の机の上に給料明細が配布されていた。
そうか!今日は25日だった。
いつもだと給料明細は、代わり映えしないから封も切らずにすぐに引き出しにしまい、
家に帰ってから開封するのだが、今月は年末調整が入っているから
少々興奮気味にその場で開封した。
あらら。おやおや。
明細の支給金額を見て固まった。
ザーァ。↓↓↓
なぁーにぃー。
いつもの月よりも全然額が・・・。
年末調整はどうした?
どうゆうことよ。
ちょっと焦りが出てきた。
これでは正月が迎えられない。
ローンはどうする?自転車のパーツはどうする?。
お年玉は減額支給か?
予算見直しの仕分けが必要か?
「1番でなければダメですか?2番ではいけないのですか?」
女性議員の声が聞こえてきそうだ。
ザーァ。↓↓↓どうしよう、どうすればいいんだ。
家族になんて言えばいいんだ。
ザーァ。
うむ?うむ?
静かに明細書を返し、表の名前を確認した。
げぇー。
隣のKくんのだ。
ザーァ。ザーァ。
やっちまったぁー。
と、するとKくんの机の上にある明細書は・・・。
案の定、自分のだった。
それを開封する。
ふぅー。これだ。これだ。
これで安心して・・・。
それにしても確認もしないで開封した自分がもっとも悪いのだが、
配布した人も悪いのだ。
誰だ?
席替えを知っていながら間違えて配布したSカチョーだ。
まったく・・・。人騒がせな。
席に戻ったKくんに謝罪した。
「Kくん。すまん。間違えて見てしまった」
「いいんです。どうせ少ないですから・・・」
「・・・。」ザーァ。
Kくんの声のトーンが心なしか下がった。
自分は、彼の目を見ながら右手で明細書を隠すように引き出しに入れた。
見てはいけないものを見てしまったときの恐怖・・・。
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