2009年5月9日土曜日

日本一周中の青年と会った。

山は新緑の季節を迎えている。
それまでの薄緑色の淡い風景が、気がつけば濃い緑色に着々と変わってきている。
なんだか酸素が濃くなったような気さえする。
野鳥の囀りも活気を増してきた。
風も気持ちいい。
巷のインフルエンザで苦しんでいる方々には、申し訳ないけど
ここでは体全体で深呼吸しないと損だ。
ス~ウ~ゥ

いつものスキー場のロッジへ水を補給しに行ったときのこと、
GIANTのGREAT JOURNEYにサイドバックを取り付けた自転車が
テラスの支柱に立て掛けてあった。
近くのベンチに座って休憩していた青年と目があった。
どこから来たのか聞いてみた。
「山形の小国町です。これから2年間掛けて日本を一周してきます」
おー。それはそれは。
「これから北上して北海道を目指します」

この山に寄った目的は聞かなかったが、地元の人間として旅の途中にも関わらず、
10%勾配の坂を登ってまでこの場所に来てくれたことをうれしく思う。
「途中の坂、きつかったででしょ。」と聞くと
「途中で何度も降りましたよ」と額に大粒の汗を吹き出しながら笑って答えてくれた。

この先、北上するというので太平洋沿岸周りで行くのか、内陸を縦貫していくのか
聞くと、「特に決めていない」ということだったので、地図を見ながら
交通量やトンネルが少ない自転車向きのルートを簡単に教えてあげた。
あとは自分で行く道を決めればいいから、あくまで大まかに。

「この先、事故だけには気をつけて」と言葉を掛けて自分は下山した。
気をつけて行ってらっしゃい・・・。

写真を撮るのと、名前を聞くのを忘れた。(聞いても忘れるけど・・・)

自転車にとっても良い季節になって来て、自転車で登る人がなかり多くなってきた。
たまに立ち話をして出る言葉は、「ここの山キツイけど、達成感があるよね!」。
多くの人がそう答える。
標高500㍍そこそこのヒルクライムだけど、その途中の坂でモガキ苦しみ
心を「無」にして登ってくる。

今の自分には、日本一周は無理だが、ここに登って来ることで得られる達成感は、
明日からの糧になっているのは確かだと思う。

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